皮膚科治療

ニキビ治療

ニキビは、昔は「青春のシンボル」と呼ばれたほど、多くの方が思春期に経験するポピュラーな病気で、皮脂腺の多い顔によくできますが、ほかに胸や背中にもできます。
放置しておくとニキビ跡を残してしまうことがありますので、市販薬ばかりに頼らず、軽症のうちから受診されることをお勧めします。

生活習慣に問題のある方はその改善が治療の第一歩ですが、2008年秋に日本でもようやく認可された外用剤(一般名アダパレン)が、それまでの日本のニキビ治療を大きく変えました。
当院でもそれを基本に、必要に応じて漢方治療やケミカルピーリング、レーザー治療を行っています。

アトピー性皮膚炎

これも皆さんによく知られた病気で、痒みが生じると「アトピー性皮膚炎?」と心配されて来院される方が少なくありません。
アトピー性皮膚炎は、広範囲にわたる痒みの強い湿疹を主病変として寛解と増悪を繰り返す疾患で、年齢や季節、生活環境などにより多彩な病態をとります。
他のアレルギー疾患(気管支喘息や鼻炎など)をお持ちの方が多いのも特徴と言えます。

つらい慢性的な経過のため、何か特殊な治療を求めてしまう方も見受けられますが、やはり治療の基本は、塗り薬(ステロイド外用剤、タクロリムス外用剤、保湿剤など)と、飲み薬(抗ヒスタミン剤、漢方薬など)です。
これらを、症状と部位、さらには患者さまのライフスタイルに合わせて選択し、有効と思われた治療でコントロールしていきます。

水虫・爪白癬治療

水虫のことを正確には「白癬」といい、日本では足白癬になっている人が2100万人(5人に1人)、爪白癬にかかっている人が約1200万人(10人に1人)と言われています。
実際、白癬以外のことで皮膚科を受診する人の足をついでに調べると、約4人に1人に白癬菌が見つかったというデータもあります。
つまり、症状が無いから水虫ではない、とは言えないのです。
逆に『自称、水虫』の方が多いのも事実… 足が痒くなるとすぐ水虫と思い、市販の水虫薬を買って使っているのに治らない、あるいは悪化してしまった…
こんな方も珍しくありません。
水虫は「不治の病」ではありません。水虫治療に当たっては、何よりも最初の診断が重要です。
水虫かな?と思われたら、市販薬を塗る前の受診をお勧めします。

一方、皮膚の一環である爪にも白癬菌が侵入します。
これが爪白癬ですが、菌が爪を破壊して白く濁ったり爪が厚く変形したりします。
まず症状がありませんから、たまたま爪の変形に気づいて受診される方がほとんどです。
とはいえ、爪の変形の原因が全て爪白癬とは限りません。
やはり最初の診断が重要です。
爪白癬の場合には、塗り薬では薬効成分が爪の中まで浸透しにくいので、飲み薬が治療の主体となります。

巻き爪治療

爪のトラブルの代表として日常よく遭遇する疾患ですが、たまたま爪切りに失敗したり、ササクレをいじったりしているうちに感染・炎症が起きて発症する「爪周囲炎」と混同されていることもあります。

さまざまな原因がありますが、先の細い靴による圧迫、長時間の立仕事、肥満による過度の負荷、爪の二次的変形(ケガ、爪白癬など)、いわゆる深爪、などが考えられます。

当院ではワイヤー矯正法は行っていませんが、症状に応じて、痛みが少なく日常生活の制限もほとんど無い手術治療を行っています。

虫咬症(虫さされ)

たかが虫さされ、されど虫さされ… まさに、そんな印象の病気が虫咬症です。
郊外に限らず都会でも多く、身近なところでは、蚊やネコノミ、チャドクガなどがあります。
お子さんの場合にはアレルギー反応によって大人よりも強い症状が出やすく、初期に強力な治療が必要です。
大人でも過敏な方は、刺されたアトがいつまでも硬くしこり、強い痒みに悩むことがありますので、やはり強力な初期治療が必要です。

接触性皮膚炎(かぶれ)

接触したものによる直接刺激、またはアレルギー反応により、発赤、丘疹、水疱、糜爛(びらん)などの症状を呈します。
草木や動物(前述のチャドクガなどの毛虫、蛾の鱗粉など)、海中生物(プランクトン、サンゴなど)をはじめ、身近なものでは食べ物(長芋、キウイフルーツ、パイナップル、マンゴーなど)や化粧品でも起こります。
意外なところでは、治療に用いている薬剤が原因で起きることもありますので、医薬品といえども注意が必要です。

蕁麻疹(じんましん)

誰でも一度や二度は経験したことがあると思われるほどポピュラーな病気ですが、原因不明であることがほとんどです。

痒みを生じると「蕁麻疹です!」と言って受診される方も多いのですが、蕁麻疹に特徴的なのは、蚊に刺されたあとのような痒みの強い膨らみ(膨疹)が日によって、あるいは時間によって出たり消えたりすることです。また逆に蕁麻疹に見えても、そうでないこともあります。

多くの場合は内服治療(抗ヒスタミン剤)によって速やかに改善しますが慢性化することもあり、そうならないためにも、初期に適切な薬剤で集中的に治療することが大切です。

帯状疱疹・口唇ヘルペス

この病気の名前もよく聞くと思います。

帯状疱疹は、子供の時にかかる『水ぼうそう』が治った後もウィルス(水痘帯状疱疹ウィルス)が体の中に住み続け、ストレスや病気で体の抵抗力が落ちた時にウィルスが活性化して現れる病気です。つまり、水ぼうそうにかかったことのある人ならば誰でも発症する可能性のある病気なのです。
典型的には、体のどこか一部分に痛みや痛痒さを覚え、数日後には同部位に帯状に水疱が出てきます。これが病名の由来です。

通常は一生に一回の病気なのですが、裏を返せば、皆さん初めて経験される病気なので最初は筋肉痛などと思い、受診のタイミングが遅れる傾向にあります。
症状が強かったり治療が遅れたりすると「帯状疱疹後神経痛」という厄介な後遺症が残る場合もありますので、この病気を知っておくことが大切です。

一方、口唇ヘルペスは昔から『熱の華』とか『風邪の華』などと呼ばれ、やはり体の抵抗力が落ちた時に体の中に住み続けているウィルスが活性化して、口唇に痛痒い水疱を生じる病気です。
こちらは『単純ヘルペスウィルス』が原因ですが、帯状疱疹と違って何回も再発します。
また、口唇の発症が多いのですが、体のどこにでも発症する可能性があります。

どんな病気でも早期治療が重要ですが、とりわけ両者とも、薬が有効である期間が決まっていますので、一刻も早い受診をお勧めします。

魚の目(鶏眼)・タコ(胼胝)

医学用語では、『うおのめ』は"サカナの目"ではなく、なぜか"鶏の眼"なのです。
どちらも皮膚に圧迫が加わる場所に皮膚の角質層が異常に増殖したものですが、外側に硬くなったタコに比べて、魚の目の場合は内側に刺さっていくように進行しますので非常に痛みがあります。

両者ともある意味、自己防衛反応ですので、圧迫が加わっている限り完治は難しいのですが、削ったり角質軟化剤を用いたりしてコントロールしていきます。
切り取って大きく穴を開けたり、縫い合わせたりする方法は、その傷あとから再発する可能性が高くお勧めできません。

ウィルス性のイボ・水イボ

前述の、魚の目・タコと紛らわしいものに『イボ』があります。
これはウィルスが原因で、体のどこにでもできますが、特に足の裏や手のひら・指にできると硬くなって、あたかも魚の目・タコに見えます。
皮膚に明らかな圧迫が加わらないところ(たとえば、土踏まず)に生じた魚の目・タコのような病変なら、イボである可能性が高いと言えるでしょう。
しかし、皮膚の柔らかい部位に生じると、「いわゆるイボ」らしくなり、野菜のブロッコリーのようなブツブツの外観を呈してきます。
治療は、昔から液体窒素療法やヨクイニン(ハトムギエキス)内服療法が行われていますが、自然治癒することも多いので、治療によって大きく傷あとを残すような方法は避けたほうが無難です。

一方、水イボは『伝染性軟属腫』という病名が示す通り、伝染性の強いウィルスが原因で、1~6歳くらいの幼児に特有な病気です。
『とびひ』とならんで幼稚園や保育園では"嫌われ者ナンバーワン"なのですが、成長に伴い、これこそ自然治癒が期待できます。
最近では、「水遊びなどの時に水イボがあっても、何か着ていればオーケー」と容認する園も増えてきました。

その他

  • ケミカルピーリング
  • プロぺシア(AGA)
  • 耳ピアス

などの診療も行っておりますので、詳しくはご来院ください。